2008年11月 のアーカイブ

2008年度プロ野球・勝手に総括(セリーグ編)

 
 
【登場人物】
子守 孝太郎
美玖
小神 凛
雫 人美

 
 
 
美玖・『はいは~い。じゃあこれから、管理人の独断と偏見と思い込みが入り混じった
    2008年度プロ野球、勝手に総括・セリーグ編をお贈りしま~~す。
    なお、本日の解説者は、すっかりレギュラーとして定着したこの私t――』
 
人美・『今喋ってる人は、影の薄さには定評のある美玖さん。
    あと孝太郎と絶世の美女でおなじみの私。最後にオマケを一人加えた4人体制でやっていく。』
 
美玖・『はぁ!?
    何をトチ狂って、自分のことを美女(笑)なんて言ってるかは知らないけど。
    それをいうなら、バラのように可憐で純粋な私と、釘バット大好き変態少女でしょ。』
 
人美・『それをいうなら貴方は、可憐なバラというより禍々しいラフレシア。』
 
美玖・『ラフッ!?
    ならアンタはさしずめ、犬や猫の血を吸うダニとか蚊ね。
    ほらほら、そろそろ今日も重火器で、誰かの血を吸わなくても大丈夫かしらん?』
 
人美・『・・・・・・・そう。
    でもダニとか蚊はメジャーな生き物だから、何処かの不人気さんよりはマシね。』
 
美玖・『ふふ、不人気っていうなぁぁ! この洗濯板偏平女が!』
人美・『コロス!!』
 
美玖・『やらいでかぁぁ!!』
 
孝太郎・『・・・・・・なんかのっけから、プロ野球と全然関係ない展開が繰り広げられているけど。
     止めた方がいいと思うよ、オマケ扱いされた凛さん。』
 
凛・『好きにやらせとけよ。  
   だいたい、重火器を駆使する魔女と、金切り声を撒き散らす不人気ジャンクが相手じゃ
   人間たる俺らには、止めようがないだろ。』
 
孝太郎・『・・・・・・そだね。じゃ、僕らだけで始めよっか。』
 
凛・『おうっ。ただその前に――
   お前はちょっと裏に来い! 俺をオマケ扱いした報いはきっちりと受けてもらうからな。』
 
孝太郎・『何故に僕だけっ!? 単なる弱いものいじめジャン!』
 
凛・『は~~ん。なんのことだかよく分かんねえなあ。
   じゃ、狐と狸の馬鹿試合が終わる前に、きっちりとヤキをいr――りゅおっ!?』
 
人美・『オマケの分際で、私を狐扱いするなんて100年早い。』
美玖・『私は狸なんかじゃないわよ、まったく。』
 
孝太郎・『・・・・・・・まあ、その、じゃ最初に管理人の予想と結果からです。』
 
 
【私の予想】           【結果】
1・読売ジャイアンツ       1・読売ジャイアンツ
 
2・中日ドラゴンズ         2・阪神タイガース
 
3・阪神タイガース         3・中日ドラゴンズ
 
4・横浜ベイスターズ        4・広島カープ
 
5・広島カープ            5・ヤクルトスワローズ
 
6・ヤクルトスワローズ       6・横浜ベイスターズ
 
 
美玖・『こうやって見ると、パリーグ編と違ってズレが少ないわね。』
 
孝太郎・『なら管理人は、無難な予想をしたってことかな?』
 
人美・『無難というよりは、セリーグに波乱が無かっただけ。』
 
凛・『ヲイヲイ。
   原ジャイアンツの13ゲーム差をひっくり返しての優勝は、どう考えても大波乱だろ?』
 
人美・『確かに波乱といえばそう。
    けど結果だけを見れば、シーズン前の戦力どおりの結果になっただけ。』
 
凛・『ふ~~ん。』
 
美玖・『でも今年のプロ野球は、例年にない盛り上がり方だったんだし。
    その辺は評価に値するでしょ。』
 
孝太郎・『だよね。視聴率だって結構よかったらしいよ。』
 
人美・『ま、それも一理ある。
    けど阪神ファンを前にして、その台詞をいえるカナ。クスクスッ。』
 
凛・『・・・・・・お前はあいっかわらずの腹黒少女だな。』
  
美玖・『でも、阪神以上にショックだったのは、横浜ファンじゃないかしら。』
 
人美・『それには同感。
    年間94敗という記録的大敗は、今後10年間は決して破られないと断言できる。』
 
美玖・『そういった意味じゃ、阪神よりも横浜。
    特に大矢監督は、プロ野球の歴史に名を深く刻んだわね。』
 
孝太郎・『・・・・・・ヤな刻み方だと思うけどね。本人はちっとも望んでなかったと思うけどね。』 
 
凛・『別に歴史とかどうでもいいんじゃねえのか。
   だいいち横浜は、個人タイトル戦で大盛り上がりだったろ。』
 
人美・『皮肉なことに、ね。
    いっそ個人タイトルもボロボロだった方が、立ち直りが早かったと思うけどね、クスクスッ。』
 
孝太郎・『って、ちょっと待ったぁぁ! 
      ここはあくまで全体像について触れる場面なんだから、細かい話は後でやろうよ。』
 
美玖・『それもそうね。じゃ最初に、ジャイアンツから振り返りましょっか。』
 
人美・『ジャイアンツといえば、まず思いつく単語が"メイク・レジェンド"。』
 
凛・『なんたって長島・メークドラマを越える逆転劇だからな。』
 
孝太郎・『確か、13ゲーム差をひっくり返しての優勝だよね。
      去年も強かったし、原監督になってからは地味に強くなったイメージがあるなぁ。』
 
孝太郎・『原監督といえば、年齢的には監督の中でもかなり若いんでしょ?』
 
美玖・『ええ。でも元々、人格者で通った人だし、年齢は大して問題にならないでしょ。
    10歳と20歳は大きな違いだけど、40歳と50歳のオッサン同士じゃ、見分けもつかないしね。』
 
人美・『ま、年齢はさておき。
    ジャイアンツが強くなった原因は、起用方法が上手になってきた事にもあると思われる。』
 
凛・『確かに、それはあるかもな。
   この前なんか、星野元監督を押しのけてWBC監督に就任したぐらいだしな。』
 
美玖・『それはどうかしら。単なる棚ボタでしょ。』
 
人美・『偉人曰く、運も実力のうち。』
 
孝太郎・『ま、どっちも名監督なのは間違いないんだし、なんでもいいジャン。』
 
美玖・『それもそうね。
     じゃあそろそろ、活躍した選手について触れましょうか。』
 
人美・『巨人で活躍した選手の代表格といえば、
    グライシンガーやクルーンなどのFA組が挙げられる。
    谷や小笠原やラミレスもFA組だし、FA制度の最大の恩恵を受けたチームでもある。』
 
凛・『はんっ。俺は気に入らねえな。
   そもそも、金で他球団の主力選手を強奪して一石二鳥なんて考えが邪道だろ。』
 
人美・『道徳的な良し悪しはさておき。
    その手の貧乏な他球団ファンから、そういった声があることも事実。』
 
美玖・『単なる無いものねだりの嫉妬してるだけでしょ。見苦しいわね、ホント。』
 
凛・『ヲイコラ! 
   だいたいよ、夢を与えるプロ野球にマネーゲームを持ち込む時点でオカシイだろ。』
 
人美・『・・・・・・何度も言うけど、私はそうは思わない。
    道徳者は"夢を与える"なんていう大義名分を好んで使用するけど、
    世の中の絶対的法則は、何千年たっても覆らない。金も運も地位も実力のうち。』
 
凛・『ほほーう。じゃあお前の理屈でいえば、
   お前の胸がまっ平らで、一般男性に全く需要が無いのも、実力のうちってことだな。』
 
人美・『それはどうカナ。
    少なくとも、知識まで胸に吸い取られた上に、女性にしか需要がない貴方よりは上。』
 
凛・『は~~ん。何を言っても負け惜しみだなヲイ。
   悔しかったら、少しでもこの胸をわけてやrろりゅぼっ!?』
 
人美・『そこまで言うなら、貴方の望みどおり切り取ってあげる。』
 
美玖・『コラコラコラッ! 途中で話の腰を折らないでよ。』
 
孝太郎・『そうそう。僕も人美姉ちゃんの方を持つわけじゃないけど
     いまどきそんな台詞、子供でも言わないよ。』
 
凛・『お、お、お前までソレをいうのかっ?!』
 
孝太郎・『だってさ、大抵はストーブリーグで子供の夢は砕けることになるジャン。
      選手達は一言目には金よりもいい環境を! まず誠意が大事だ! って主張するけどさ。
      そういった選手の90%以上は、一番お金を出した球団に入団してるわけだしね。』
 
凛・『・・・・・・お前ら腐りすぎだろ。』
 
美玖・『貴方が純真すぎるだけよ。事実と理想を区別できてこそ、大人ってもんなのよ。』
 
人美・『それには同感。
    最も、"私は純粋なの~♪"とほざいてたメス犬の台詞とは思えないけど、クスクスッ。』
 
美玖・『アンタがいうなぁぁ!』
 
孝太郎・『・・・・・・事実とはいえ、こっちも色々とひどいなぁ。』
 
人美・『ま、それはさておき。
    今年のジャイアンツのもう一つの特徴は、生え抜き選手も活躍したということ。』
 
美玖・『新人王の山口に、東野、越智、外野手・鈴木あたりが頑張ってたわよね。』
 
凛・『だな。
   今年は高橋、李、上原が不調だったけど、それでも勝っちまってたぐらいだしな。』
 
人美・『それになんといっても、ショート・坂本の全試合出場が大きい。
    打率云々より、十代でジャイアンツで全試合出場はできすぎです。』
 
孝太郎・『なるほどねえ。』
 
人美・『因みに、今年の巨人・影のMVPは二岡です。』
 
美玖・『ああ。例のモナモナ~の人でしょ。』
 
孝太郎・『それって確か、某アナウンサーとラブホテルをスキャンダルされた人でしょ。』
 
美玖・『そうそう。二岡って既に結婚してるくせに、
    ”彼女は友人で、やましい事は一切していない”なんてのたまってたらしいけど。』
 
人美・『負け犬の遠吠え。盗人の説教。』
 
凛・『説得力の欠片も感じねえよな。』
 
美玖・『そもそも、真面目な大人は疑われる行為を避けてナンボよね。』
 
凛・『だよなあ。いい大人がホテルにインして何も無かっただなんて、
   どこの純愛ドラマだよって感じだろ。』
 
孝太郎・『いやいや、だって本当に無かったかもしれないジャン?』
 
人美・『そう。孝太郎は純粋なのね。クスクスッ。』
 
孝太郎・『・・・なんだよそれ。』
 
凛・『つまり、英雄色を好むってやつだな。』
 
美玖・『夢を壊すわけじゃないけど、
    プロ野球選手ってモテモテの人種なわけでしょ。
    姿にほれた人、金にほれた人、プロ野球選手っていうステータスにほれた人が群がってくるわけよ。』
 
人美・『オマケに本人はベットプレイでも、体力を遺憾なく発揮できる。
    一説では、各地方に愛人宅がある選手がポコポコ存在するという話はあまりにも有名。』
 
孝太郎・『あ~~ハイハイ。なんか世知辛いというか、あからさまというか。
      せめて女性なんだから、もっと恥ずかしげにしゃべってよね。』
 
美玖・『あら。あんがい女性のほうが、この手の話題にはあからさまなものよ。』
 
凛・『俺はその辺はちっともわかんねえがな。』
 
人美・『貴方はまず自分の性別を疑うべき。』
 
凛・『一言余計だこらっ!』
 
孝太郎・『・・・ま、いいけどね。
     あとジャイアンツで話題があるとすれば、二岡とマイケルのトレードだよね。』
 
美玖・『そうね。オマケで林と森谷なんて選手もいたらしいけど。』
 
凛・『マイケルって、日本ハムの守護神だろ。
   実際のところ、どっちがお得なトレードなんだ?』
 
人美・『管理人曰く、
    年齢や実力を考慮すると、8:2でジャイアンツに分があるとのこと。』
 
孝太郎・『けどさ、基本的に強打者と投手って比べようが無くない?』
 
人美・『それはケースによりけり。
    それに二岡は既に、晩年の清原街道まっしぐらな空気がプンプンする。』
 
美玖・『案外、第二の新庄でも目指すんじゃないかしら。』
 
孝太郎・『あ、そう。』
 
凛・『ま、ジャイアンツの話題はこの辺にして、そろそろ次に行こうぜ。』
 
美玖・『それは賛成ね。じゃ次は中日ドラゴンズについてやりましょう。』
 
人美・『中日といえば、名将・落合監督があまりに有名です。』
 
凛・『名将って、中日の前監督みたく、肩書きだけが先走ってるタイプなんじゃねえのか?』
 
人美・『いいえ。落合監督はガチで名将です。
    むしろ非情、鬼畜、俺流、大人気ないなど、さまざまな場所で賞賛の嵐が吹き荒れてる。』
 
孝太郎・『それは賞賛・・・なのかなぁ。』
 
美玖・『実績だけを見ても、弱小中日を一切の補強なしでAクラスに上げた手腕。
    日本シリーズの完全試合を捨ててまで優勝にこだわる、徹底した采配。
    最後には全責任を自分が背負うという、覚悟と姿勢etc,etc・・・』
 
凛・『何か、聞けば聞くほどありえない監督だなヲイ。』
 
人美・『けど、それほどの実力者。事実、落合が監督に就任してから
    中日は常勝軍団になった。今年もあれほどゲーム差があった阪神を
    クライマックスシリーズでさくっと倒すあたり、本当に大人気ないというか、鬼畜仕様。
    現在の監督の中では、ナンバー1といっても過言ではない。』
 
孝太郎・『・・・・・・って、さっきっから言葉の端々に憎しみが篭ってない?』
 
人美・『それはきっと気のせい。
    管理人が落合監督ファンなせいで、余計に憎らしいだなんてちっとも思ってない。』
 
凛・『ほうほうっ。つまりお前は悔しさと妬みかr――ぐおおぅっ!?』
 
人美・『いわれの無い非難は、死に値する。』
 
美玖・『ま、何はさておき。
    そんな監督だからってわけじゃないんでしょうけど、選手も中々の布陣なのよ。』
 
孝太郎・『確か吉見と中村、森野が大活躍してたよね。』
 
人美・『ええ。中でもラジコンチャンプ・山本昌の活躍ぶりは、
    中年サラリーマンの希望の星となった。』
 
凛・『ラジコンチャンプって、何だそりゃ?』
 
美玖・『山本って、ラジコンの道でも
    名古屋エキスパートクラス・Aチームでの優勝や、数々の大会でも優勝。
    山山杯を開催するなど、生粋のラジコン愛好者でも知られてるのよ。』
 
凛・『エキスパートクラスで優勝って・・・なんか・・・職業を間違ってないか?』
 
人美・『いいえ。彼にとってプロ野球は副業。ラジコンや昆虫育成が本業だから。』
 
孝太郎・『副業って。
      山本って200勝達成とか、42歳で二桁勝利とか、日本記録も塗り替える人でしょ?』
 
人美・『ええ。でも世の中は残酷だから。
    一生を掛けて一つのものに費やした人が、片手間でやってる人にフルボッコにされるのは良くある事。』
 
美玖・『何のかんの言って、秀才は天才には敵わないってね。世の中の常識よコレ。』
 
凛・『うそつけぇぇぇぇ!!』
孝太郎・『うそつけぇぇぇぇ!!』
 
美玖・『う、そんなに非難しなくてもいいじゃない。私はただ事実を述べただけよ。』
 
孝太郎・『そりゃ一部はそうかもしんないけど、でも、逆にそれが素敵って人もたくさんいるよ。』
 
人美・『それも一部の意見でしかない。
    実際のところ、世の中でずば抜けた能力を発揮している人は、例外なくどこかのネジがすっ飛んでる。』
 
凛・『あ~~~。
   まあ、元最多勝の野口や、井川、野茂秀雄もプライベートでは、だいぶアレな人だったらしいな。』
 
人美・『因みに野茂といえば、メジャーリーグ時代に
    ”ファミコンがあれば生きていける”と豪語した台詞はあまりに有名。』
 
孝太郎・『・・・・・・なんか、プロ野球選手って深いなぁ。』
 
美玖・『ま、その辺は触れないで置くのが人情ってもんでしょ。』
 
孝太郎・『・・・・・・ほんの一秒前にガッツり触れたばかりだけどね。』
 
人美・『さて、話を戻すとして。
    中日でもう一つの話題といえば、岩瀬、川上、ウッズ、中村の退団について。』
 
凛・『それって確か、岩瀬以外はほぼ確定してるんだよな。』
 
美玖・『その通りよ。中村にいたっては、今年の中日・最多試合出場選手で
    本塁打を24本も打ってるにもかかわらず、首になっちゃったわけだし。』
 
人美・『なんでも、落合監督がチームの若返りを目指してのことらしい。』
 
孝太郎・『若返り・・・はいいけどさ。全員主力の選手じゃん。大丈夫なのかなぁ。』
 
美玖・『普通の球団なら、99%がダメになるわね。
    今頃2ch限定で反対署名活動で賑わっているんじゃないかしら。』
 
凛・『ん? 普通の球団ならっていうのはどういうことだ?』
 
人美・『あながち、落合監督ならそれが正しい選択かもしれないってこと。』
 
美玖・『中村の解雇時代の実力を見抜いて、さらに更正までさせた手腕があるわけだし、
    きっと来年になると、堂上あたりが覚醒してくるんじゃないかしら。』
 
孝太郎・『なんというか、恐ろしい球団だね。』
 
人美・『球団というよりは、監督が恐ろしい。
    ぶっちゃけ、中日の最大のポイントは”いかに選手を補強するのか”ではなく
    ”いかに監督の実力が発揮できる環境を作るか”にある気がするので、この程度では揺らがないかと。』
 
凛・『なんつうか、興のさめる話だな。』
 
美玖・『そうね。じゃそろそろ、阪神タイガースにでも触れてみる?』
 
孝太郎・『さんせい~』
凛・『同感だな。』
 
人美・『じゃ、阪神タイガースについて。
    今年の阪神タイガースは、悪夢の年。引き立て役でピエロに甘んじてしまった年でもあった。』
 
凛・『ジャイアンツのメイク・レジェンドのせいだな。』
 
美玖・『それ以外にも、CSで中日に大敗したのも、傷口に塩を塗った感じよね。』
 
孝太郎・『けどさ、途中まで阪神は首位を独走してたわけだし、強いチームではあるんでしょ?』
 
人美・『ええ。阪神の最大の特徴は、12球団随一の中継ぎ陣。』
 
美玖・『江草、ウイリアムス、藤川などなど。
    先発陣を含めれば、下柳に安藤、福原に若手・岩田と強力な布陣がそろっているわね。』
 
凛・『ふ~~ん。じゃあよ、なんで阪神は負けたんだ?』
 
人美・『阪神のもう一つの特徴として、弱小打線が挙げられる。
    打線だけで考えるならば、最下位の横浜よりはるかに下です。』
 
孝太郎・『なるほどねえ。でも、阪神にだって新井、鳥谷、金本がいるじゃん。』
 
人美・『その認識は間違っている。
    逆にそれしか主軸打線が存在しない、といった方が正しい認識。』
 
美玖・『もっとも、今年に限った話だと、WBCで怪我をした新井の離脱。
    トレードで獲得した金村と正田に、今岡もボロボロっていうのが、なお痛かったわね。』
 
凛・『なるほどな。そのせいで岡田監督は解任ってか。』
 
人美・『来年は真弓監督になるらしいけど、気を抜くと再び暗黒時代に突入するかもね、クスクスッ。』
 
凛・『・・・少なくとも、笑顔で言う台詞じゃねえと思うぞソレは。』
 
美玖・『じゃ、次は横浜ベイスターズについてね。』
 
人美・『シーズン通じて94敗。借金は46。
    負け犬街道を突き進んだチームで、ネタ的にも非常に美味しい球団。』
 
凛・『ネタっていうなぁぁぁぁ!』
孝太郎・『ネタっていうなぁぁぁぁ!』
 
人美・『そう。じゃ最初は健全な話題から触れていく。』
 
孝太郎・『最初はって・・・』
凛・『ダークサイドの話題に触れる気満々だなこりゃ。』
 
美玖・『健全といえば、まず横浜の打撃陣よね。』
 
孝太郎・『村田が本塁打王。内川が首位打者だったんだよね。』
 
美玖・『その通り。特に村田は去年も本塁打王を獲得しているわ。
    こうなるともう、日本屈指のホームランアーティストといっても過言ではないわね。』
 
人美・『そうかもね。じゃこれで、健全な話題は終了。』
 
凛・『はやっ!?』
孝太郎・『はやっ!?』
 
美玖・『だってしょうがないじゃない。如何せん、話題が無いのよ、話題が。』
 
凛・『いやいやいや、だって横浜には金城、石井、佐伯に、投手は寺原だっているぞ。』
 
人美・『でも、金城と佐伯の成績はボロボロ。石井に至っては広島への移籍が確定してる。』
 
凛・『ううっ!?』
 
美玖・『寺原も、最下位チームにしては頑張ったほうなんでしょうけど。
    守護神で9敗もしてるっていうのが、非常に痛いのよねえ。先発ならまだしもさあ。』
 
孝太郎・『じゃあじゃあ、ハマの番長こと三浦投手は?』
 
人美・『彼は今年、7勝しか上げていません。』
 
美玖・『しかもそれが、チーム最多勝投手よ。
    因みに12球団中、7勝が最多勝っていうチームは他に存在しないから。
    ってか、ぶっちゃけ二桁勝利を挙げていない球団が、まず皆無なのよねえ。』
 
孝太郎・『うううっ!?』
 
人美・『で。そろそろ暗黒面に突入しようと思うの。いいカナ、カナ。』
 
凛・『ちょっとマテ! まだきっと明るい話題は残っているはずだ。』
 
人美・『明るい話題? 例えば?』
 
凛・『例えばって、そうだなぁ。
   先発陣・・・はボロボロか。打撃陣・・・も吉村以外は目も当てられない。』
 
美玖・『ほらほら、そろそろ諦めたほうがいいんじゃないの?』
 
凛・『できるかボケェ! 俺は横浜ファンだぞ。』
 
孝太郎・『へえっ、なんか意外な感じがする。』
 
人美・『広島とか好きそうなイメージがあるけど。』
 
凛・『ま、確かに広島も捨てがたいが、
   俺は基本的に弱いチームを応援したくなるタチなんでな。』
 
美玖・『ああ、それで横浜ってわけね。
    じゃなおさら、明るい話題なんて見つからないんじゃないの?』
 
凛・『し、しかし・・・う~~ん。
   確かにそういわれると、人美の胸が成長するのと同じぐらい、絶望的に話題がn――なごっ!?』
 
人美・『貴方を先にダークサイドに落とす。』
 
孝太郎・『あ~~あ。じゃあ僕が聞いちゃうけど、暗い話題ってなんなの?』
 
美玖・『一番の話題は、選手とフロント陣の大粛清よね。』
 
孝太郎・『大粛清? それって首とかリストラってこと?』
 
人美・『まさにそう。まずフロント陣は、監督以外のコーチが次々解雇されました。』
 
美玖・『最下位の責任を取ったって形ね。』
 
孝太郎・『最下位の責任って、普通は監督からとるもんじゃないの?』
 
美玖・『普通は、ね。
    でも普通じゃないからこそ、チームも最下位になるし、監督も継続されるってことよ。』
 
人美・『つい2・3年前のオリックスがいい例だと思う。』
 
孝太郎・『ほうほうっ。じゃあ選手の大粛清って言うのは?』
 
人美・『意味はそのまま。選手の大量解雇。
    ま、石井はさておき、活躍してない選手が殆どといえば、それまでだけど。』
 
美玖・『でも、そう考えると。
    一般企業のサラリーマンを表してるみたいで、逆に親近感が沸くんじゃないの?
    負け組みとしては。』
 
凛・『俺を見ながら負け組みとかいってんぢゃねえぞコラッ! お前だって似たようなもんだろ。』
 
美玖・『はぁ? 何をいっているのか、私にはさっぱり分からないわね。
    貴方こそ鏡を見て御覧なさいよ。きっと後ろに尻尾とか野良犬臭が漂ってるんじゃないの?』
 
凛・『漂うかわけあるかっんなもん!! この不人気ジャンクがっ!!』
 
美玖・『だから不人気とかジャンクって言うなぁぁぁ! それは一番気にしてるんだから!』
 
孝太郎・『・・・さて。じゃあ二人はほっといて。先に進めよっか。』
 
人美・『賛成。じゃ次は、広島カープについて。』
 
孝太郎・『カープといえば、昨年黒田と新井が抜けたよね。』
 
人美・『そう。でも順位は去年より上です。ま、ブラウン監督もいい監督ではある。』
 
美玖・『ちょっとちょっと! 私らを無視しないでよ!』
 
凛・『そうだそうだ。カープを語るなら、まずファンである俺に語らせろよ。』
 
孝太郎・『ファンって、凛さんはさっき横浜f――』
 
凛・『うるせえ! まず今年は助っ人外国人のルイスが大活躍したな。』
 
孝太郎・『・・・なんという強引な展開。』
 
美玖・『あと、守護神の永川が大覚醒してたわね。
    成績をみると、阪神の藤川と引け劣らない成績でしょ。』
 
凛・『あとマイナーなところで攻めると、中継ぎの梅津あたりもいい仕事してたよな。』
 
人美・『ま、その分、落合監督に唯一天才といわれた孤高の打者・前田は不調。
    エース大竹に関しても、今年も微妙で、思わずエース(笑)と付けたくなるぐらいだった。』
 
凛・『その辺は目をつぶっとけ。
   それに今年は、東出と栗原の頑張りぶりに触れるべきだろ。』
 
孝太郎・『東出は知ってるけど、栗原って誰のこと?』
 
人美・『ここ三年ぐらい良い成績を残している、若手世代筆頭の打者。
    因みに、年齢はまだ26歳。』
 
美玖・『へえっ。じゃあ横浜の吉村といい勝負ができそうね。』
 
凛・『それはどうかな。吉村の打率はヘロヘロだが
  栗原の今年の成績は打率0.332、23本塁打、103打点と、文句の付けようがねえからな。』
 
孝太郎・『ヘロヘロって、ファンが選手に対していう言葉じゃないし。』
 
人美・『駄犬なだけあって、飼い主に忠実じゃないのよ。』
 
凛・『コラッ! 好きな選手とかは球団と関係ないだろ。』
 
美玖・『確かにそうよね。でも貴方がいうと、余計にこう、なんていうかいn――』
 
凛・『みなまで言うなぁぁぁ!』
 
人美・『じゃ、そんなこんなで最後はヤクルトスワローズについてです。』
 
孝太郎・『スワローズといえば、古田監督になってから、弱いイメージになっちゃったよね。』
 
人美・『正確には、元・古田監督だけどね。』
 
美玖・『でも、今年はボチボチの成績だったわよ。』
 
人美・『ええ。
    今年のヤクルトを一言で表すなら、”スモールベースボール”だったから。』
 
凛・『スモールベースボール?
  それって単打でつないで、足を駆使して、技術で勝負する野球のことだろ。』
 
美玖・『乱暴に言えばそうね。
    まあこの辺はWBCでリーダーを勤めた、宮本の影響があるのかもしれないわね。』
 
孝太郎・『じゃあさ、ヤクルトはどの辺がスモールだったの?』
 
人美・『代表的な例として、今年のヤクルトには、盗塁数20以上の選手が4人もいます。』
 
孝太郎・『多っ!?』
 
美玖・『その中でも、福地に至っては42盗塁で盗塁王まで獲得してるのよ。』
 
凛・『ほうほうっ。じゃあ本塁打はいまいちってことか。』
 
人美・『成績だけを見ると、阪神といい勝負ってところ。
    ま、ヤクルトの場合は青木っていう第二のイチローがいる分、分があるのかも。』
 
凛・『青木って、あのイチロー以来の年間200本安打を成し遂げた選手だろ。
   そんなにすごい打者なのか?』
 
人美・『ええ。毎年の成績を見ても、打率が0.330を下回った年は一度だけ。』
 
孝太郎・『・・・・・・半端ないね。』
 
美玖・『それに盗塁数も地味に多い。
    挙句の果てに、本塁打も量産できるんだから、たまらないわよね。』
 
凛・『量産って、せいぜい10数本ぐらいだろ。』
 
人美・『ええ。でもそれが毎年となると、クラッチヒッターとしては十分すぎる。
    大体、0330を超える打者でパンチ力があるとなると、球界でもまれな存在。』
 
孝太郎・『ふ~~ん。なんか、すごい打者なんだね。』
 
美玖・『まあ青木だけじゃなくて、五十嵐が怪我から何年かぶりに復活したり
    先発の館山が大活躍、石川が防御率トップっていうのもあったから。』
 
凛・『・・・けど、順位は五位なんだよな?』
 
人美・『ええ。やっぱり総合力で考えると、どうしても他球団に劣る。』
 
凛・『・・・それにしては、ヤクルトの場合は辛口トークがないんだな。』
 
人美・『そうカナ。気のせいじゃないカナ?』
 
凛・『んなわけあるかいっ!』
 
美玖・『それは仕方ないでしょ。
    なにせ管理人が「ヤクルトの選手を殆ど知らない』=「そもそも期待感が薄い』
    っていう裏事情にあるらしいわよ。』
 
凛・『・・・・・・なんか、理不尽な気がするけどな。』
 
孝太郎・『でもさ、これで全球団が終了したんだよね。』
 
美玖・『そうなるわね。
    ちょっとクサい台詞だけど、楽しいときはあっという間に過ぎ去ってしまうものよね。』
 
凛・『俺はちっとも楽しくなかったけどなっ。』
 
人美・『そうカナ?
    じゃこれから人間ベースボールをやろうと思うけど、一緒にやる?』
 
凛・『んなもん誰がやるかぁぁぁ! 
   人間って怪しい響きがついてる時点で、既にアウトだっアウト!!』
 
人美・『因みに、人間ベースボールっていうのは、
    文字通り、ボールやバットの代わりに人g――』
 
凛・『だから聞きたくない由来を語りだすなぁぁぁ!』
 
孝太郎・『・・・・・まあ、また来年もプロ野球はあるわけだしね。それに期待すればいいよね?』
 
美玖・『さすが孝太郎ね。今までの会話の中で、一番まともな発言だと思うわよ。』
 
孝太郎・『へへっ、そうかな。
     でも美玖さんもきっと、来年にはプロ野球みたく、人気が出てきてると思うよ。』
 
美玖・『・・・・・・前言を撤回するわ。
    貴方の発言は、今までの会話の中で一番ダメで卑猥で愚かな発言ね。』
 
孝太郎・『なんでさっ!? 
     事実と向き合うことって、生きることにおいてすごく大切だと思うよ。』
 
美玖・『ならせめて向き合わせ方に気を使いなさいよぉぉぉ!』
 
人美・『さて、来年はどんなプロ野球になるのカナ、カナ。』
 

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2008年度プロ野球・勝手に総括(パリーグ編)

【登場人物】
雫 天使
雫 人美
神無月 悪魔
 
 
人美『さて、本日のテーマですが、
    プロ野球を勝手に総括。自己満足って素晴らしいな・in・2008年をお送りする。
    では、解説でおなじみ。犬畜生の悪魔さん、どうぞ。』
  
悪魔『ういうい。じゃあこれから、今年の三月ぐらいに管理人が予想した
   プロ野球順位と照らし合せて、偏見と悪意満載でシーズンを振り替えていくぞ。
   因みに俺は犬畜生じゃなくて、キムタクも真っ青のイケm――』
 
人美『はい、どうも。
   じゃもう一人の解説者、シーズンよりもストーブリーグが面白いと豪語してはばからない。
   恥よりも金。男よりも金。守銭奴の天使さんどうぞ。』
  
雫『はいは~~い。
  因みに、今年の予想は管理人的に大ハズレで、これから壮大な言い訳話を展開していくことになってるわ。
  はたから見ると、テンションが萎えまくる展開だけど、暇つぶしにはいい感じだと思うから、
  人生の敗北者を眺める感じで読んでいくと、ちょうどいいのかも。
  ああ、あと私は、美人で性格も良くておまけにツンデr――』
 
人美『はい、どうも。
   では、これからは美人で将来は世界征服をすることが確定している私と
   嘘つきA、嘘つきBの三人でプロ野球・パリーグを振り返っていきます。よろしく。』
 
悪魔『お前が一番ウソつきぢゃぁぁ!』
雫『お前が一番ウソつきぢゃぁぁ!』
 
人美『じゃ最初は、管理人の予想と、実際の順位から。』
  
 
【管理人の予想】           【実際の順位】
1 千葉ロッテマリーンズ        1 西部ライオンズ
 
2 ソフトバンクホークス         2 オリックスバッファローズ
 
3 日本ハムファイターズ        3 日本ハムファイターズ
 
4 楽天ゴールデンイーグルス     4 千葉ロッテマリンズ
 
5 オリックスバッファローズ      5 楽天ゴールデンイーグルス
 
6 西部ライオンズ             6 ソフトバンクホークス
 
 
悪魔『・・・こう見ると、恐ろしいほどに的中率が悪いな。』
 
雫『そもそも最下位と予想したライオンズが優勝してる時点で、フォローの仕様がないのよね。』
 
悪魔『だよな。むしろサイコロでも振って予想した方がマシだったんじゃないか?』
 
人美『かもね。ま、管理人はプロ野球よりも、
   植木鉢に向かって独り言をブツブツと語りかける日々の方がお似合い。』
 
雫『お似合いってアンタ。
  いくら夢を求めてたプロ野球に、現実世界を叩きつけられたからって、それは無いんじゃないの。』
 
悪魔『いや、案外そっちの人生の方が向いてるかも分からんぞ。負け犬的に。』
 
人美『・・・・・・犬が犬を語るとか。』
 
雫『犬野郎だから、同じ種族の気持ちは理解できるんでしょ。』
 
悪魔『ほっとけ!
   しかし、ここまで予想が外れた原因は何なんだ?』
 
人美『一番の原因は、「予想=管理人の妄想だった」ってことじゃないカナ。』
 
雫『要するにソレって、こうなって欲しいと願ってたって事?』
 
人美『そう。ライオンズを最下位に指定してるところからも、ほぼ確実かと。』
 
悪魔『ほうほう。つまりそれは西部が嫌いということか?』
 
人美『いいえ。ソフトバンクを邪魔する球団が嫌いらしい。』
 
雫『ふ~~ん。じゃあ、パリーグの残りの球団は全部嫌いってこと?』
 
人美『まさか。
   アンチ西部となっている最大の理由は、数年前のソフトバンク・プレーオフの悪夢がトラウマになったから。
   それ以来、青いユニフォームを見ると、発狂するようになったらしい。』
 
悪魔『パブロフの犬だな。』
 
雫『むしろ闘牛場の牛よね。』
 
人美『ま、私が言うのもなんだけど、同情の余地が無いわけじゃない。』
 
悪魔『ほう、その心は?』
 
人美『何故なら、今年のパリーグは首位から最下位までが12ゲーム差の中にひしめき合っていた。
   ソフバンも一時期は首位だったこともあったし、予想がしづらかったのも事実。』
 
悪魔『なるほど。立派な言い訳だな。』
 
雫『そうよねえ。いくら予想がしづらいとしても、
  ソレを当てて見せてから、プロ野球ファンを豪語しろってのよ。』
 
人美『ま、その辺はしょうがないんじゃないカナ。
   姉さんだって、自分が貧乏なのを棚に上げて、玉の輿を狙ってるんでしょ。』
 
雫『ソレとコレとは別問題でしょ! 大体、私はソレでいいのよ。』
 
悪魔『ほうほう。つまり自分は一切努力はしないが、
   他人はせいぜい自分に貢いで尽くせやコラ、と公言して生きるということだな。』
 
人美『その勇気だけは、尊敬に値する。』
 
雫『コラッ! それは尊敬じゃなくて軽蔑じゃない!』
 
人美『じゃ、ページも押してることだから、次は1球団づつ、簡単に振り返ります。』
 
雫『人の話を聞けぇぇぇ!』
 
悪魔『おう。まずは日本ハムファイターズからだな。』
 
人美『そう、あの豪腕で出来ちゃった婚を成し遂げた、ダルビッシュ率いる日本ハム。
   北海道に移転してから、すっかり強豪チームとして定着しつつあります。』
 
雫『・・・なんか、全然褒め言葉になってないわよ、それ。』
 
悪魔『豪腕という単語さえも、卑猥に聞こえてくるな。』
 
人美『・・・・・・ゴホンッ。
   ま、ソレはおいといて。今年は可もなく不可もなくな感じだったので、イマイチ振るわなかった。』
 
雫『武田久がボロボロだったのが、だいぶ痛手よねぇ。
  最近のプロ野球は、中継ぎがしっかりしてナンボのところがあるじゃない?』
 
悪魔『そういえば、多田野も鳴り物入りでメジャーから帰ってきたのに、散々な成績だったな。』
 
人美『その分、ネタとしては超メジャー級だった。
   一時期、掲示板はその手の話題で大賑わいだったから。』
 
雫『その手の話題って、何の話よ?』
 
悪魔『そりゃお前、一言でいえば、ガチムチパーtちごぐっ!?』
  
人美『それ以上は禁止です。
   それに、日ハムの触れるポイントはそこだけにあらず。』
 
雫『そうよね。私は個人的には、森本の不調が大きいと思うわ。』
 
人美『確かに、今年の森本は非常に残念な成績だった。』
 
悪魔『おおかた、強さのインフレに耐えられなかったのだろうて。
   早くナメック星に帰るなり融合するなりすれb―ばぼぶっ!?』
 
雫『いちいち一言多いのよ、アンタは!』
 
人美『あとは、オフシーズンに守護神・マイケルと二岡のトレードを成立させたりもしました。』
 
悪魔『二岡といえば、モナモナ~とホテル帰りで話題になったアレだろ?』
 
人美『そう。それに風のうわさによると、ロッカールームで巨人の谷に
   "お前なぁ、もう少し女は選ぶべきだろう常考"と言われて、皆の笑いを誘ったとか。』
 
悪魔『しゅ、シュールすぎるだろそれ。』
 
雫『実際、選ぶとなると難しいポイントってところが、なおさら痛いのよね。』
 
悪魔『うむ。顔で選ぶべきか、中身で選ぶb―ぶばぼっ!?』
 
人美『ま、プライベートはさておき。
   実際問題として、今年活躍した打者は稲葉と田中の二人だけなので、
   二岡を獲得する気持ちも分からないではない。
   ・・・・・・まあ、私は失敗だと思うけど。絶対失敗だと思うけど。』
 
雫『・・・アンタ、そこになんか恨みでもあるワケ?』
 
悪魔『でもよ、打者といえば、陽とか中田とかって若手の打者も日本ハムだろ?』
 
雫『そういえば、入団した際は強打者と騒がれてたけど、最近は聞かない名前よね。』
 
人美『彼らは一軍では活躍しなかったから。
   それに甲子園を出てすぐに活躍できるほど、プロ野球は甘くない。
   誰もが清原になれるわけじゃない。』
 
雫『キヨハラって、例えが微妙すぎでしょ。』
 
悪魔『記録だけを見れば、間違いなく超一流の選手だからいいんじゃないのか。
   それより、そろそろ次の球団に行かないか?』
 
人美『そうね。じゃ次は千葉ロッテマリーンズについて。』
 
雫『ここのチームも、今年はイマイチだったわよね。』
 
悪魔『けど、中継ぎはかなり良かっただろ。』
 
人美『ええ。
   なんといっても川崎・シコースキー・萩野の三人が大活躍していた。』
 
雫『ふ~~ん。けど、中継ぎがしっかりしてても、順位は良くなかったじゃない?』
 
人美『そう。ロッテの場合は、先発陣と打線がボロボロだったから。』
 
悪魔『何せエースの小林と、ファーストの福浦が絶不調。
   おまけにズレータに関しても、ソフバン時代のような活躍はなかったからな。』
 
雫『ほほーう。けど、今江や大松は活躍してたんでしょ?』
 
人美『確かに、今年の彼らは素晴らしかった。
   でも野球は所詮チームプレイ。一人二人が活躍しても、総合力がなければ、負けるが定石。』
 
悪魔『そういえば、管理人が推薦してた、青野って打者はどうなったんだ。』
 
人美『今年は一軍に一度も出場してません。
   期待したのにやる気がないとか、二軍暮らしが板についたんじゃないカナ、カナ。』
 
雫『・・・アンタ、今日は毒舌過ぎでしょ。』
 
悪魔『じゃあ次はいよいよ、ソフトバンクについて触れていこうぜ。』
 
人美『そうね。
   今年のソフトバンクを簡単に言うと――
   栄光よサヨウナラ、弱小ホークスよお帰りなさい、って感じでした。』
 
雫『そういえば、最下位が決まった時なんか、
  管理人がリアルに発狂して、3日間ぐらい会社を休んだらしいわよ。』
 
人美『ええ。なんか片言で
   "僕モウ駄目。引き篭もってリアルニートを満喫するニダ"とほざいてたらしい。』
 
悪魔『・・・色んな意味で末期だなヲイ。』
 
人美『けど、実際に弱かったことは事実です。
   王監督の体調不良と引退も、追い討ちを掛けたと思う。』
 
雫『そうよねえ。オマケに助っ人外国人が全滅じゃ、手のうちようがないでしょ。』
 
悪魔『パウエルなんかは、ネタとしては猛打賞の活躍ぶりだったがな。』
 
人美『ネタといえば、新垣の暴投王っぷりも外せない。』
 
雫『暴投王って、実際にどれぐらい暴投してたのよ?』
 
人美『数字でいえば、15暴投。因みに二位の涌井は11暴投です。』
 
悪魔『ほうほう。
   けど、あの涌井でも11暴投してんなら、そんなにノーコンでもないだろ。』
 
人美『いいえ。貴方は間違っている。
   コントロールで例えるなら、貴方が意中の女性を射止める確立にとてもよく似ている。』
 
雫『なるほど。メチャメチャ分かりやすいわね。』
 
悪魔『そこは"分かりにくい"だろボケェェ! 人をダシに使うなよ。』
 
人美『ま、真面目に話すとして。
   実際は、新垣は涌井の半分ぐらいしか投球回数がない。
   つまり、投球回数を合わせれば、新垣は年間30暴投ぐらいしてる計算になる。』
 
悪魔『ふむ。大リーグ要請ギブスを付ける所から始めるべきだな。』
 
雫『・・・アンタは例えが古すぎなのよ。』
 
人美『あと、ディープなところで言えば、投手の山田と山村も解雇になった。
   彼らを逆指名で獲得して無駄になった金額を考えると、10億円は超えるとの噂です。』
 
雫『・・・まあ、それは噂よきっと。』
 
悪魔『むしろ真実と認めた瞬間に、管理人がまたアッチの世界に旅立つかもしれんな。』
 
雫『けど、ソフバンだっていい選手が何人もいたことも事実でしょ?』
 
人美『そう。特に大隣や松田の活躍ぶりは、将来に期待が持てるものだった。』
 
雫『ほらほら。ならさ、来年に期待すればいいじゃない。』
 
人美『けど、小久保の不振。松中の高齢。馬原の怪我。江川マダ~といった
   ファンの嘆きもボコボコでているので、不安の方が大きい。』
 
悪魔『大村と村松のトレードも、俺的にはありえないと思うぞ。
   そもそも村松は、FA宣言でソフバンから出て行った選手だし。歳も36歳だし。』
 
人美『私はそんなことよりも、スペランカーのやる気のなさが気になった。
   彼は今年、39試合しか出場していない。
   トレードされた寺原の活躍ぶりを見れば見るほど、彼への恨みは増大していく。』
 
悪魔『いやいや、キャッチャーの不在の方が痛いだろ。
   某掲示板では、城島がこないと暗黒時代は抜け出せないだろ常考なんて書き込みがあったぐらいだし。』
 
雫『・・・私が言うのもなんだけど、あんた達は悪口になるとノリノリよね。』
 
人美『それは仕方がないこと。
   人間は生きるために、プラスの感情よりマイナスの感情に敏感になるように、遺伝子に組み込まれているもの。』
 
悪魔『そうだそうだ。
   だいたい管理人だって、予想が当たったのが秋山ワクテカっていう部分だけなんだぞ。
   これは同情という大義名分に便乗して、散々書き下ろすのが賢い生き方なのだ!』
 
雫『・・・・・私の妹とはいえ、いつかバチがあたるわよ。あと悪魔は今すぐ死んでいいわよ。』
 
悪魔『俺だけ死刑宣告デスカッ!?』
 
人美『さて、じゃ今日は楽天イーグルスについて。』
 
雫『楽天といえばアレでしょ。神様、仏様、岩隈様。』
 
悪魔『確かに、最下位チームで21勝は凄かったな。』
 
人美『ええ。彼がダルビッシュを抜いて沢村賞を取ったのも、記憶に新しいところ。
   どうも楽天は、去年の山崎といい、今年の岩隈といい、
   無制限開放中の選手が出やすい、という特徴があるのかも。』
 
悪魔『ふむふむ。
   確かに、引退寸前のロートル外国人たちのチートッぷりも酷かったからな。』
 
雫『外国人って、元日ハムのセギノール、元西部のフェルナンデスに、リックのことでしょ?』
 
人美『そう。今年の彼らは三人とも3割打者。リックに至っては首位打者まで獲得してる。』
 
雫『でも、今年の楽天は去年よりも順位が下だったんじゃなかったっけ?』
 
人美『ええ。守護神不在もあったし、なにより選手層が薄いのが致命的。』
 
悪魔『名前だけを見ると、一場や長谷部なんかもイマイチだったからな。』
 
人美『他にも、鉄平や田中も褒められた成績じゃない。
   磯部に至っては、FA宣言マダーと突っ込みたくなるぐらいのダメッぷり。』
 
雫『ふ~~ん。何事もうまくいかないものね。』
 
悪魔『ま、逆に楽天はソレがいいって人もいるけどな。』
 
人美『そうね。じゃ仙台はその辺にして、次は西部ライオンズについて。』
 
悪魔『ライオンズといえば、デーブ大久保だろ。』
 
雫『はぁ?! 普通こういう時って、選手を取り上げるもんでしょうが。』
 
悪魔『何をいうか。女性傷害疑惑に、愛人隠し子騒動だぞ。
   どんな体位と頻度でプレイしたのか、非常に気にnなばぼぶっ!?』
 
人美『私は貴方の発言の方が気になる。だから黙ってて。』
 
雫『ま、結果的には日本一になったんだし、それはそれでアリなのかもね。』
 
人美『・・・確かに、打撃陣の目覚しい活躍ぶりは評価が出来る。』
 
雫『二桁本塁打が8人、だったけ。ステロイドも真っ青の成績よね。』
 
人美『おかわり君こと、中村選手に至っては46本塁打で、本塁打王も取得。』
 
雫『そうかと思えば、片岡がさり気なく50盗塁で盗塁王でしょ。』
 
人美『投手陣も伊達じゃない。
   帆足が覚醒したのを始めに、守護神グラマン、星野に岸と、充実してる。』
 
雫『そういえば、今年の涌井はイマイチだったわよね。』
 
人美『イマイチといえば、石井もそう。でも二人ともそこそこ活躍はしてるので、
   良くも悪くも及第点じゃないカナ。』
 
雫『でも、こんな調子じゃ、管理人は青いユニフォームがトラウマになるんじゃないかしら。』
 
人美『いいんじゃないカナ。傷を負った方が悪魔みたく大人しくなりそう。』
 
悪魔『おお、お前が無理矢理黙らせたんだろうがっ!!
   金属バットで殴りつけるとか、普通なら死んでるぞコラッ!』
 
人美『貴方は普通じゃないし、死んでもいないから大丈夫。』
 
雫『そうそう、何事も結果オーライよね。』
 
悪魔『オーライぢゃねえよ! 問題にするポイントが間違がっとるわ!!』
 
人美『じゃ、ページも押してるので。最後にオリックスについてふれてみる。』
 
悪魔『ガン無視デスカッ!?』
 
雫『オリックスといえば、ローズを加入してから急に強くなったわよね。』
 
人美『ええ。今年は去年以上の成績で、パリーグが波乱になった最大の原因でもある。
   元西部・カブレラの加入もあったし、今年はダークホースで台風の目だった。』
 
雫『な~る。投手にしても、小松っていう投手が誕生してたわね。』
 
悪魔『それだけじゃなく、金子、山本、近藤が二桁勝利を挙げたのも大きいと思うぞ。』
 
雫『・・・誰それ?』
 
悪魔『ヲイッ!』
 
人美『ま、姉さんの気持ちも分かる。彼らは非常に地味で、地味で、地味な選手だから。』
 
悪魔『・・・・・酷い言い草だな。』
 
雫『そうかしら?
  今年は清原の引退もあったし、如何せん話題性が少ないのよね、オリックスって。』
 
人美『そうね。マニアック路線でいくなら、北川、後藤、日高、下山とか
   元エースの川越とか、守護神・加藤とか。粒ぞろいではある分、変わりは幾らでもききそう。』
 
悪魔『そういえば、話題といえば、古木とか浜中はどうなったんだ?』
 
人美『トレード前の成績と似たり寄ったり。もう駄目なんじゃないカナ、カナ。』
 
悪魔『・・・・・・・お前に聞いた俺が馬鹿だったよ。』
 
雫『それよりも。
  やっとこれで、パリーグ編は終わりなんでしょ?』
 
人美『ええ。けどプロ野球にはセリーグもあるから、話は来週も続きます。』
 
悪魔『来週、か。
   しかし来週といえば、管理人はこの話を出すのに二週間サボってるから
   きっと来週といわず、らいgげばぼっ!?』
 
人美『来週です。』
雫『ま、需要もあんまり無いんだし、気楽にいきましょ。』
 
 

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130000アクセス記念(やきゅつくDSは微妙でした)

 
「   【評価が高い有用性のあるレビュー】
    ・悪かった部分は改善されている。
 
    【評価が高くない有用性のあるレビュー】
    ・やきゅつくシリーズで最も評価が難しい                   」
                                   ・・・・・・Amazon・やきゅつくDS評価レビューより・・・・・・・
 
 
【登場人物】
小神 凛・・・・・・・・・・女性。
雫 天使・・・・・・・・・・女性。
雫 人美・・・・・・・・・・女性。高校生。
早乙女 天欄・・・・・・女性。
子守 孝太郎・・・・・・男性。中学生。
幼井 奈々子・・・・・・女性。小学生。
神無月 悪魔・・・・・・男性。
 
 
凛・『っつうわけで、今日はついに、みんなも首を長くして待ち焦がれていたあの日。
   130000アクセス達成の報告日だ。』
 
人美・『・・・・・・そんな腐った日を待ち焦がれていたのは、世界中でも凛さんだけだと思う。
    あと、現時点の正確なアクセス数は132000ほどです。』
 
凛・『コラッ! 言うに事欠いて、イキナリそれかよ。』
 
天欄・『まあまあ、凛さんも落ち着いて。せっかくの記念日ですから。』
 
凛・『ちっ。
   しっかしまあ、こんな日にゃあ拍手なり歓迎なりがあったっていいもんだろうに、面子がこれじゃなぁ。』
 
孝太郎・『パチパチパチ』
奈々子・『パチパチパチ』
悪魔・『・・・・・・』
雫・『・・・・・・』
 
凛・『なんか、冷ややかな反応がグサッとくるんだが・・・』
 
人美・『ま、みんな思うところはあると思うけど、
    形だけでも、とりあえず今日は素直に祝うべき。そうでしょ、姉さん?』
 
雫・『飽きた。』
 
人美・『・・・』
凛・『はぁっ?!』
 
雫・『いやだから、あ・き・たって言ってんのよ。』
 
人美・『・・・それってどういうことカナ?』
 
雫・『だって考えても見なさいよ。
   ブログを始めて3年以上立つのよ。なのに未だにアクセスは10万ちょっとをうろうろと。
   私は情けないというか、恥ずかしいというか。』
 
天欄・『あ、あの、しーちゃん。それはちょっと酷すぎるというk――』
 
雫・『おまけにコメントは一切寄り付かない。更新頻度は下がる一方。』
 
人美・『・・・・・・』
 
雫・『ネタもボケも使いまわし。
  そもそもが、テキストサイトそのものが廃れつつある現在において、
  その程度のアクセスで祝おうって魂胆がどうかと思うのよねぇ。』
 
奈々子・『そうなの、こー兄?』
孝太郎・『まあ、テキストサイトが下火とか、
      セミプロみたいな書き手が増えつつある分、アマチュアは辛いところがあるのは事実だよ。』
 
奈々子・『ふ~~ん。』
 
雫・『さらに、よ。
  未だにやきゅつくの需要に頼らざるを得ない状況。
  いつまでも整理されない、煩雑化が進むブログ。登場人物の人格は劣化する一方。』
 
人美・『・・・・・・』
 
雫・『線香たいてしょんぼりするならまだしも、
   いまさら祝おうだなんて、おかし過ぎてヘソで茶が沸かせるようになっちゃうわよ。』
 
凛・『そうか。お前の言いたいことは良く分かった。
   じゃあちょっとコッチこい。拒否権はないけどな。』
 
人美・『凛さん。私も手伝う。』
 
雫・『えっちょちょっとぉ。
  そんな手にスリコギとかスタンガンを持ちつつ迫られると怖いんですけど。』
 
人美・『大丈夫。ちょっと顔面をゴリゴリッとするだけだから。』
凛・『俺も、お前が考えてる通りのことしかやらねえから大丈夫だ。』
 
雫・『それはアンタ達にとっての大丈夫であって、
   むしろ私的にはデンジャラスなこt――んにゃぁぁぁぁ!?』
 
悪魔・『相変わらず、懲りない女だ。』
 
奈々子・『一名様がご退場で~~す♪』
 
孝太郎・『まあ、いつもの事だからね。
     で、いい加減にさ、そろそろ本編を始めようよ。』
 
天欄・『それもそうですわね。
    では改めて、本日はアクセス記念の会です。』
 
凛・『で、けっきょく今日は何について話すんだ?』
 
人美・『今日のテーマはズバリ、やきゅつくDSは失敗だろ常考、についてです。』
 
奈々子・『しっぱい?』
凛・『・・・・・・』
孝太郎・『・・・・・・しかも常考って。』
 
天欄・『失敗というと、企業的に失敗ということですか?』
 
悪魔・『いや、そんな真面目な話を人美がするわけがないだろ。
    むしろきっと、お前の感性でやったら詰まんなかっただけってオチだr――りゅりぉっ!?』
 
人美・『違います。』
 
雫・『アンタも馬鹿ねえ。
   ここは心の中で「人美って意外と小さい人間なのね、プププッ」と笑いつつ、
   「嗚呼、なんて素晴らしいテーマなんでしょう♪」と、口に出して褒め称えるのが賢い生きk――ぎのぉっ!?』  
 
人美・『心の声まで駄々漏れだから。』
 
凛・『・・・まあ、その、なんだ。実際のところはどうなんだ?』
 
人美・『勘違いしないこと。
    ここでの失敗は、管理人的に詰まらなかったってこと。
    決して、私が試合で勝てなくて腹いせに記念日に話を持ってきたわけじゃないので、あしからず。』
 
孝太郎・『(つまり、持ってきたって事だねきっと)』
天欄・『(人美さんも、変なところで子供っぽいですからね)』
凛・『(だろうな。こうなったら、触らぬ神に仏なし。
   どうせ、しーと馬鹿犬を殴れば収まるだろうから、俺達は様子見だな)』
 
人美・『そこ! 内緒話は感心しない。』
 
凛・『ああ、わりいな。
   けどよ、管理人はやきゅつくDSの何が気に入らなかったんだ?』
 
人美・『色々あるけど、最大のポイントの一つは、累計成績がなかった点。』
 
奈々子・『累計成績ってなに?』
 
人美・『簡単に言えば、総合成績のこと。
    例えば、ある投手がいたとして、10年間で合計何勝挙げたとか。
    打者なら、引退するまで幾つの本塁打を残したとか、そういったものの事。』
 
天欄・『ですが、年間タイトルとか、シーズン成績といったものは存在するのでしょう?
    なら、それで十分だと思いますよ。』
 
人美・『それはあくまで、ライトユーザーに限った話。
    にわか野球ファンならそれで満足かもしれないけど、
    生粋の野球ファン、生粋のゲーマにとっては、致命的欠陥になる。』
  
凛・『そうか?
   俺にゃあその辺がよくわかんねえよ。』
 
孝太郎・『俺も分かんないかな。
      第一、総合成績を吟味するには、それこそ20年、30年とプレイすることが前提条件でしょ?』
 
人美・『その通り。そして今回のDSは、サクサク感が最大のコンセプトの一つ。
    ならば、20年以上プレイすることも、さして難しいことではなくなる。
    つまり、長くプレイした場合、この辺りの物足りなさも強く出てくることになる。』
 
凛・『ほほ~う。』
 
孝太郎・『それってつまり、長い時間をかけずに済むようにシステム化したがゆえに、
      長いプレイ年数を考慮しなくちゃならなくなった、ってことだよね?』
 
人美・『まさにそう。
    このコンセプトと矛盾しそうな部分は、実はとても大切な部分だと思う。
    サクサク感と同時に、やりこみ要素が満載というのは、ヒットゲーにおける必須の条件。』
 
天欄・『確かに、神ゲームと呼ばれるものは、これら二つの要素を満たしているものが多いですね。』
 
人美・『そう、いわばコインの裏表。逆であって逆ではないもの。
    でも、やきゅつくDSにおいては、このやりこみ要素という部分が徹底的に不足している。』
 
悪魔・『ふむ。なかなか難しいもんだな。』
 
雫・『ちょっと待って!
   じゃあ、それ以外は良いゲームってことでいいのかしら?』
 
人美・『いいえ。悪いゲームです。
    だって管理人的にはもう一つ、どうしても我慢できない部分があるみたい。』
 
凛・『我慢できないって、
   そもそもアイツの辞書に、我慢という単語が存在するのか?』
 
奈々子・『う~~んと、みんなはどう思うの?』
 
孝太郎・『ないんじゃないかな。』
雫・『絶対にありえないわね。』
天欄・『犬が言葉を喋れないのと同じことですわ。』
 
悪魔・『マテマテ。
    そもそも、我慢は体に毒ということわざもあるジャマイカ。
    もしかしたらそこには、私と同じように深い思想g――ぎにゃぁぁぁ!?』
 
凛・『お前の意見は聞いてねえ!』
人美・『貴方の意見はいらない!』
 
孝太郎・『・・・・・・で、結局二つ目の欠点ってなんなの、人美お姉ちゃん?』
 
人美・『二つ目の欠点は、最初のものに通じるものがあるけど
    他球団も10年ごとにリセットされてしまう点。』
 
悪魔・『ほうほう。』
 
凛・『ん? けどよ、そもそも何で10年ごとなんだ?』
 
雫・『それはアレでしょ。
   やきゅつくDSは10年ごとに、プレイヤー側が選手を引き継いでプレイするか、
   新しく選手を雇ってプレイするかの選択を迫られるからでしょ。』
 
人美・『その通り。
    そしてプレイヤー側の選択肢によらず、他球団は必ず10年後にリセットされる。』
 
天欄・『・・・しかし、リセットと言われても、何となくピンときませんが。』
 
人美・『そうかもね。じゃあ実例を挙げて説明すると、
    他球団は9年目で、王や長島、野村などの一流選手を獲得した。』
 
悪魔・『まさにドリームチームだな。』
 
人美・『けれど、10年たって11年目をプレイヤーが始める際は、
    他球団の中に、王や長島といった選手は影も形も無くなっている。』
 
奈々子・『え~~!? じゃあその人たちは何処に言っちゃったの?』
 
雫・『きっと失踪したのよ。』
 
凛・『いやいや、メジャーに移籍だろ。』
 
天欄・『意外と、神隠しかもしれませんよ。』
 
孝太郎・『神隠しって、いつの時代の話だよ・・・』
 
雫・『じゃあいっそ某アニメのような、
   いわゆるヒグラシ的に、鬼隠し、御社様のたたr――』
 
凛・『そういうあからさまな発言は止めろボケェ!』
 
悪魔・『そうだそうだ! 一番現実的なのはやっぱり、
    元近鉄の選手のように、ヤクだか賭博だかをやって失踪しt――たりゅろっ!?』
 
凛・『現実的すぎぢゃボケェッ!』
雫・『少しは空気嫁!』
 
人美・『・・・・・・ま、話を戻すとして。
    ここでのリセットの意味は、11年目の他球団メンバーは、1年目のメンバーと同じになるってこと。』
 
孝太郎・『なるほど。そういった意味でのリセットなわけね。』
 
雫・『けど、それが何で欠点なのよ。むしろ当然の処置だと思うわよ。』
 
天欄・『当然、ですか。何故しーちゃんはそう思うんですか?』
 
雫・『そんなの簡単よ。10年ごとのくくりで、こちらがチームを選びなおすなら相手にもソレを適応する。
   継続を選択した場合には、チート球団で他球団を蹂躙したい。
   ごく当然の処置じゃない。』
 
人美・『そんな机上の空論を語るのは、貴方と経営陣ぐらいなもの。
    もう少し頭を使ってから発言すべき。』
 
雫・『余計なお世話よ! アンタに言われると無性に腹が立つわ。』
 
孝太郎・『でもさ、俺も雫さんの意見には一理あると思うよ。』
 
人美・『ソウでもない。管理人的には、ユーザの需要を無視した判断だと考えている。』
 
奈々子・『え~~、そうなの?』
 
天欄・『つまり、人美さんの考えに沿って推測するならば、
    どんなにプレイを重ねても、他球団の顔ぶれは同じままなところが良くない、ということでしょうか。』
 
人美・『まさにそう。
    致命的なのが、他球団がドラフトで獲得した選手が成長しきって、対決する前に
    全てリセットされてしまう点。』
 
凛・『なるほどな。でもよ、その辺は好みの問題じゃねえのか?』
 
人美・『そういう説もあるけど、管理人は否定派。
    大体、どうせなら継続モードを選択した時は、他球団も継続の有無を選べるとか。
    できる手段はたくさんあったはず。』
 
凛・『ま、言われてみりゃそうだな。』
 
人美・『それをせずに、安易にオールリセットを選択したのが気に入らないとか。
    作成時間的にも、プログラマー的にも優しい仕様かもしれないけど、
    ゲームにそれを求めすぎた時点で、商品としてオワッテル。だからこその否定派。』
 
天欄・『ですが、裏事情を除けば、予算やチーム編成にも難があったかもしれませんけど?』
 
人美・『かもね。でも私は敢えて、結果だけを問いたいから。』
 
天欄・『なるほど。』
 
奈々子・『・・・・・・ねえねえ、こー兄。否定派ってなに?』
 
悪魔・『それは、お前の存在を認めない、お前は生きていてはいけない、
    なんてふざけた事を言う輩のことだ。ちょうどここに出てくる登場人物たt――』
 
凛・『違うわボケェッ!』
雫・『しゃしゃり出てくんぢゃねぇ!』
 
悪魔・『はぐおっ!?』
 
孝太郎・『・・・はぁ。
      否定派について乱暴に言うと、世間はさておき、個人的には否定しますって人たちのことだよ。』
 
奈々子・『ふ~~ん。なんかよくわかんな~い。』
 
孝太郎・『・・・・・・そうですか。』
 
人美・『ま、大きな欠点はそれぐらいカナ。
    あとはレギュレーション会議を撤廃してんぢゃねえよ、とか。
    相変わらずオリジナル選手は中途半端なままなので、なんとかしろよ、とか。
    野手はうなるほどドラフトで引っかかるのに、投手は少なすぎだろ、とか。
    盗塁は最近のシリーズと同じで激辛査定ですか、そうですか、とか。』
 
雫・『・・・・・全然それぐらいじゃないじゃないのさ。』
 
天欄・『それに愚痴しかこぼせない人間は、醜いものですね。』
 
人美・『・・・・・・別に私の意見じゃないし、管理人の意見だし。』
 
凛・『そういえば、話はズレるけどよ。
   管理人は、今はやきゅつくDSをプレイしてるのか?』
 
人美・『50年ぐらいやって飽きたらしいので、今はやきゅつくアドバンスを再々々々プレイ中みたい。』
 
凛・『・・・・・文句を言いつつ、ガッツリとプレイしたんだなヲイ。』
 
雫・『しかも飽きずにアドバンスをプレイとか、頭おかしいんじゃないの。』
 
孝太郎・『多分、500年ぐらいやってるはずだよね。アドバンスは。』
 
奈々子・『うわぁ。じゃあ五回ぐらい死んでもおつりがくるね♪』
 
天欄・『5回どころか、100回ぐらい死なないと、きっと真人間にはなれそうにありませんね。』
 
人美・『ま、その辺には触れません。
    そろそろ話を終わらせないと、ページ的にマズイので。』
 
凛・『あ、マテマテ。
   じゃあ最後に一つ聞いていいか?』
 
人美・『・・・・・・ナニ?』
 
凛・『最近更新が減ってるが、原因はなんだ?
   むしろ俺は閉鎖とか新規リニューアルとかをすべきだt――とりゅりょっ!?』
 
人美・『ゴメンなさい。私って最近、耳が遠くて。
    おまけに悪い悪霊に取り付かれたみたいで、手も勝手に動いてしまうの。』
 
天欄・『手も勝手にって、コブシに全体重を乗せて殴ったように見えましたが・・・』
 
人美・『それはきっと幻覚、もしくは天欄さんの思い込みかと。
    ここは不思議な世界だから、悪霊の一匹や二匹いてもおかしくないと思う。』
 
悪魔・『ほうっ。じゃあ全部見えない何かの所為だと?』
 
人美・『それ以外に何があると? 第一、誰の所為であろうと、私は悪くないもの。』
 
凛・『んなわけあるかぁぁ!』
悪魔・『全部お前のせいぢゃぁぁ!』
雫・『息を吐くように嘘をつくなぁぁ!』
 
孝太郎・『・・・あ~あ。
      いい加減、一つでいいからマトモな話を作ればいいのにね。』
 
奈々子・『でもでも、マトモじゃない人間が、マトモな話を作れるものなの?』
 
孝太郎・『・・・・・・・・・』
 
天欄・『前途多難、ですね。』
 
 

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